タバコ事情

2011年1月 4日 (火)

キセルと和装で想うこと。

あけましておめでとうございます。
20110104
仕事始めということで、今年もキモノです。

昨年は10月にたばこ税の増税があり、その影響もあってかシガレット(紙巻たばこ)以外の煙草―シガーやパイプなどにも注目が集まっているようです。なかでもキセルは手軽にはじめられて、すぐに美味しさを実感できることから、人気急上昇のようです。世界唯一のキセル煙草銘柄である「小粋(こいき)」も供給が追いつかず、品薄状態だとか。

もちろん、このキセル・ブームと和装とは何の関係もありません。去年の同日の記事でも書きましたが、「偏ったイメージを強化したところで、とっつきにくくなるだけ」だと思います。

キセルを楽しむのに和装じゃなければならんというようなことはありません。ちょっと周囲の目が気になるかもしれませんが、普段づかいでオッケーです!

同様に、キモノだって普段着で結構。日本文化を守るとか、伝統の織物を残すとか、そういう観点はあるとしても、やたらに高級品扱いして、そのせいで却って先細りになっているという状況はあると思います。

私の勤務先で取り扱っているシガーも、パイプも、カフリンクスも同様。確かに「安かろう、悪かろう」という品を商っているわけではありませんが、現実離れした高級品を扱っているわけでもありません。ふつうにいいモノ。そういうスタンスが大切だと思っています。

GenRock店長でした。

2010年8月26日 (木)

たばこ税増税に伴う、パイプたばこ・プレミアムシガーの定価改定(ウラ事情)

2010年10月1日にたばこ税が増税となります。これに伴なって、JTをはじめとする各たばこ会社から増税後の定価(たばこは定価販売なので、この表現であってます)が発表されていますね。私の勤務先(株式会社フカシロ)では、かなり「後出し」の構えをとっていました。
(煙草店向けには情報を出していたけれど、プレスリリースを出すというような準備はしていなかった…というのが事実のようです。)

紙巻き煙草(シガレット)1本=1グラム換算で、1グラムあたり3.5円というのが今回の増税額、これに対して定価は1グラムにつき5円アップくらいが各社の平均的な値上げ幅となったようです。

フカシロの取扱銘柄もほとんど1グラムあたり5円アップにしたようですが、自社ブランドのパイプたばこ銘柄である「ローランド(Roland)」については、1グラムあたり4円アップと踏ん張りました。フカシロから煙草店さんへの卸価格は小売定価に対して一定の掛率が設定されているので、値上げはしてもむしろ利益は削られてしまう計算です。

なぜそんなことをするのでしょうか? そこがウラ事情。
パイプたばこの「ローランド(Roland)」は、もともと同ブランドのパイプ本体の広告宣伝という意味もあって展開しているので、これを機に「ローランド(Roland)」をお求めくださるお客様が増えることを期待しています。もっとも、戦略的な価格で販売しているとはいえ、安いだけでは意味がありません。きちんと自信作に仕上がっているからこそリピーターの獲得とブランド力向上に期待がかかるわけです(過去記事「Rolandの新しいパイプたばこ」を参照)。


株式会社フカシロの主な煙草製品の改定価格(2010年10月1日より新価格)

区分ブランド銘柄現在価格(円)新価格(円)単位・重量など
パイプたばこ ローランド(Roland) AD 1300 1500 1缶 50グラム
BD
スタンウェル(STANWELL) クラシック(Classic) 950 1200 1パウチ 50グラム
バニラ(Vanilla)
メランジ(Melange)
キール&アップル(Kir & Apple)
ガラナ(Guarana)
プレミアムシガー ラ・リカ(La Rica) テュビトス(Tubitos) 300 320 1本 3.4グラム
コロナ(Corona) 500 540 1本 8.0グラム
ロブスト(Robusto) 700 780 1本 14.9グラム
チャーチル(Churchill) 800 880 1本 14.9グラム
チンチャレロ(CHINCHALERO) チコ(Chico) 250 280 1本 3.6グラム
ペルラ(Perla) 300 330 1本 6.2グラム
トルペディトス(Torpeditos) 350 380 1本 6.2グラム
ペティロブスト(Petit Robusto) 400 450 1本 11.0グラム

2010年5月 2日 (日)

ゲリラスモーク@渋谷

昨日(2010年5月1日)、ピエール塩澤さんが企画するゲリラスモークに参加してきました。

私なりに解釈した趣旨というのは、第一に「ほとんどシガレットしか知らない素朴なスモーカーに、シガーやパイプやキセルもそんなに特別なものじゃないんだよ、ということを身をもって示すこと」。そして、第二に「一箇所に群れるのではなく、参加者が散らばってそれぞれ行動することで、人の目に触れる機会を増やし」、第三に「あわよくば声をかけてもらったり、他のスモーカーから反応を引き出すこと」。

私は1600の作戦開始時刻に間に合わず、約40分遅れで参加。2地点をめぐったところでほぼ終了時刻。作戦終了前に、ピエール氏と遭遇し、油断して思わず声をかけてしまいました。これは氏の企画意図に反しており、失態でしたねー。

類似の個人的な試みとして、以前、何度か休日の銀座路上(もちろん喫煙場所)でパイプ・スモーキングをやってみたことはありました。それで今回の企画も意図は察しがついたわけです。

ひとりで銀座でやったときは効果があるのかないのか、いまひとつ手ごたえが感じられなかったのですが、今回のように数を頼んでやることで露出の量が担保できるというのは大きなメリットであると感じました。

もし次回やるとしたら、こういう風にしたらいいんじゃないかという提案をするとしたら…

(1) ツイッターなどで時間を共有するにとどめて、現場では一切コトバを交わさず、他人のフリを通す。ブリーフィングやデブリーフィングが必要な場合は、あらかじめまったく別の集合地点を決めておく。

(2) 好奇の目で見られることは本意ではないでしょうし、今後、もし取材などを受けることがあったときに「きちんとした文化的な背景をもった活動」であることを印象付けるためにも、ドレスコード…まではいかなくても、装いの面でも配慮をする。

(3) ターゲットの設定を再考する。個人的に渋谷があまり好きではないこともありますが、量だけでなく質のことも考えて、誰に見せたいのかをはっきりさせたうえで、作戦地点を設定する。

以上、勝手なことを書きましたが、有志でこのような活動が行なわれることについては、とても心強く感じました。

2010年3月31日 (水)

無煙タバコ

無煙タバコ…分類上は「かぎたばこ」だそうです。

読売新聞 YOMIURI ONLINE 「煙たがられなくなる?無煙たばこ5月発売へ」(2010年3月18日06時22分)

「煙がなきゃいいんだろっ!」という逆ギレとも思えます。

守るべきものは何なのか?

企業の立場からは、事業の存続・継続性でしょうか。

個人としては、火と煙と道具の文化。そして、スタイル。「無煙タバコ」それが備わっているのかは、いまのところわかりません。

2010年3月30日 (火)

シガークラブ飯倉本店にて

飯倉の交差点から東京タワーを見上げる。
201003301
私の勤務先の川向こうには、スカイツリーが育ってきていますが、近くで見る東京タワーはやっぱり高いです。

さて、この交差点から少し南に歩いたところに、シガークラブ飯倉本店があります。昨年(2009年)10月から「La Casa Del Habano by Cigar Club」となってから、ここに足を運んだのは3度目でしょうか。

決して広くはない店内ですが、たまたま隣り合わせた方とお話しするという社交場としての機能がすばらしいと再認識しました。仲間うちで気楽に、あるいはひとりの時間を過ごす目的では、広いスペースをゆるやかに隔離した空間もよいですが、コンパクトなお店ならではの愉しみがあるのですね。

今夜、ここで新しい出会いがありました。

2010年3月 1日 (月)

〈ローランド〉パイプたばこ2銘柄 本日出荷開始!

お待たせいたしました!

〈ローランド〉から新しいパイプたばこ2銘柄=「BD( ビフォア・ダーク)」と「AD(アフターダーク)」が本日、3月1日より出荷開始されます。

どちらも、かなりの自信作です。パイプ愛好家の方のみならず、これからパイプをはじめてみようかなと思っていらっしゃる初心者の方にも、オススメです。 (「AD(アフターダーク)」はラタキアという燻製されたタバコ葉をメインにしたブレンドです。初心者の方には少しクセが強く感じられるかもしれません。どちらかといえば「BD( ビフォア・ダーク)」でパイプの扱いに慣れて、香りをたのしめるようになってから「AD(アフターダーク)」をお試しになるとよいでしょう。)

このパイプ煙草についての詳しい内容はこちらの過去記事をご覧ください。

〈ローランド〉のパイプ、パイプ小物ともども、〈ローランド〉のパイプたばこも、ご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。

2010年2月15日 (月)

Rolandの新しいパイプたばこ

国産パイプブランド〈ローランド〉から新しいパイプ煙草が発売されます(2010年3月上旬予定)。
パウチ入りでご好評いただいた「ビフォア・ダーク」と「アフター・ダーク」のコンセプトを引き継ぎつつ、味わいは完全リニューアル。パッケージも缶に変更され、銘柄も頭文字をとって「BD( ビフォア・ダーク)」と「AD(アフターダーク)」になりました。

GenRock店長が広告ビジュアルやコピーも担当しております。たばこ店様用にこんなカタログもつくりましたよ。Roland480

「BD(ビフォア・ダーク)」は、バニラとナッツのフレーバーが甘くて香ばしい、アロマティック煙草。ブラック・キャベンディッシュ、バージニア、バーレイなど選りすぐりの良質な葉をブレンドし、雑味がなく、煙草本来の自然な甘みが活きています。その芳香はまるで、なめらかな煙と、バニラとナッツのフレーバーが織りなすミルフイユ…なんつってねw  コピーならともかく、ブログで書くのは照れくさいもんですなぁ。

「AD(アフター・ダーク)」は、待望のラタキア・ブレンド! 鼻腔をくすぐる芳醇な香り。舌を包み込む爽やかな甘み。たっぷりのラタキアを味わいつくす絶妙のブレンドは、ブラック・キャベンディッシュ、バージニア、ケンタッキー、ペリクなどの数種類の煙草が奏でる不思議なハーモニー…とこちらもなかなかw

このパイプたばこをつくるにあたっては、ドイツのメーカーに各銘柄のコンセプトを伝えて、数十種類のサンプルを出してもらって、それらをGenRock店長と元祖“ゲンロク”先輩とで半分ずつ手分けして試喫するところから始めました。そして、各々が高評価をつけた数種類のサンプルを交換して、更に試喫を重ねました。時にはパイプが熱くなるほど過燃焼させてみたり、途中まで燻らせたパイプを一日置いて、翌日にその続きに火を入れたりと、様々なパターンで試喫しました。そして最終的に4種類のサンプルにまで絞込み、さらにそれを社内の数人に評価させて、2種類を選んだわけです。けっこう大差がついて、あっさり決着がつきました。

しかし、ここで問題発生。じつは選ばれた2種類の一方が、予算を遥かに上回るコストになってしまうことが判明し、再び選びなおしとなりました。(…ということは、今回発売にはならない、幻の極上ブレンドが存在するということです。いつか世に出したいと思います。お楽しみに!)

そして、今度こそ最終的に選ばれた2種類のサンプルを、いくつかのタバコ店でモニタしてもらい、いずれも好感触が得られたことで、遂に発売が決定したのでした。

そんなわけで、今回の新ローランド・パイプ煙草には、ちょっと自信があります。前のパウチ入りの「ビフォア・ダーク」と「アフター・ダーク」も良質なタバコではありましたが、喫味の違いがはっきりとしておらず、銘柄としてのキャラクターが弱かったように思います。しかし、今回の2銘柄はそれぞれ違った個性をもちながら、どちらも常喫に適した、味わい深いパイプ煙草に仕上がっています。

しかも、缶入りのパイプ煙草としては、自主流通銘柄で最低価格の1300円! 価格的にも「常喫銘柄」になれるように企業努力いたしております。

パイプ・スモーカーの皆さまは、お近くのたばこ店にお尋ねください。たばこ販売店の皆さま、ご注文は株式会社フカシロにお願いします。3月発売ですよ!

GenRock店長でした。

2010年1月 4日 (月)

キセルは合法ですか?

あけましておめでとうございます。

20100104
この写真はネタです。煙管(キセル)はべつに和服にあわせなきゃならんわけではありません。

喫煙具業界にも、ことさらに「和」を強調する会社もありますが、私は同調する気にはなれません。
ある意味で敷居が高そうなキモノ文化と結びつけて、自らの専門性をアピールするのは結構ですよ。しかし、そんな偏ったイメージを強化したところで、とっつきにくくなるだけじゃないでしょうか。

じつは、私も和モノとしてのアプローチを考えたことがありました。
ここ3年ほど、夏には若い世代を中心に男性の浴衣姿が定着してきました。これに乗っかって和小物としてキセルが売れはしないかと考えたのです。

とはいえ、キセル用の、日本伝統の刻み煙草はJTの「小粋」が唯一の銘柄。しかも、どこのタバコ店でも扱っているわけでもありません。和雑貨として扱うには、販路が悩みどころでした。

ならばいっそのこと、「小粋」以外のタバコであっても、例えば、両切りシガレットを雁首(キセルの先端部)に挿すとか、手巻きタバコの葉を詰めるとか、好き勝手にキセルを楽しんでもらえるようになったらいいかな、と最近は思っています。

ただし、くれぐれも違法なものは吸わないでもらいたいです。喫煙具屋さんも聴取とか受けて面倒なんです。

GenRock店長でした。

2009年12月14日 (月)

「免許証でタバコが買える」は都市伝説じゃない!

いまさらながら、タスポ関連の話題です。

つい最近まで知らなかったのですが、GenRock店長の勤務先のご近所には、偽ドル紙幣鑑定機の開発などで世界的に有名な会社があります。

Photo←株式会社 松村エンジニアリング

この会社では、免許証で成人識別ができるシステムもつくっています。最近、この会社のオフィスの前が写真のようになって、「タバコ 免許証で買えます!」と大々的にアピールしています。決して大通りにあるわけではないので、宣伝効果がどの程度あるかはわかりません。

Photo_2

2008年7月から全国的に導入されたタスポ(taspo)の普及率はいまだに低迷している状況ですが、この会社では、昔から酒などの自動販売機向けに免許証で成人識別ができるシステムをつくっていたそうです。免許証による成人識別方式には、すべての成人が免許証を持っているわけではない、という問題があり、その受け皿として新たにタスポのような成人認証のための仕組みを用意する必要があったことは理解できます。しかし、免許書方式とタスポ方式との併用といった道もあったのではないかとも思います。

でも、そうしたハイブリッド方式が実現しなかった背景には、喫煙者を一気に顧客として獲得できる可能性がある、新しい電子マネー規格としてのタスポへの期待(松村さんは偽造のリスクを考慮して電子マネーには懐疑的な立場をとっていらっしゃいます)、自動販売機をPOS化することで顧客情報に関連づけられた販売情報を得て、マーケティングに生かそうというタバコ会社の思惑(松村の免許書方式は個人情報を保持しない仕組み)…などがあったのではないかと推察されます。

松村さん側からの反論も、広報としてそれなりに出されていたようです。

「タスポがないと買えない」という宣伝のウソ(松村テクノロジー社長 松村喜秀氏 2008年5月23日 NikkeiBP)

しかし、タバコ会社とタッグを組んでいるタスポ陣営は、タバコ会社の流通網・営業をつかってタバコ店に直接アナウンスすることができる点でも圧倒的に有利でした。

ちなみに、私の勤務先では、いわゆる紙巻きタバコ=シガレットの輸入や卸はやっておらず、あくまで喫煙具屋としてのスタンスで業界に関わっていますので、当時、こうした情報は持っていませんでした。

タスポ導入後、自販機による売上を大幅に減らしたタバコ店が再び対面販売に力を注ぎ始めたことで、お客様から喫煙具に注目していただく機会が増えたことは、喫煙具屋にとっては朗報と言えなくもない状況ではあります。その一方で、従来から対面販売で喫煙具を売ってきたお店がタバコの手売りに時間を割かれて喫煙具の接客が難しくになったり、従来は自販機を使って外販していた売上の目減りによって喫煙具の仕入が弱気になったり…といった悪影響も見られる状況です。

タスポの普及には、もうそろそろ希望を見出せなくなったというタバコ店の経営者の方々、免許書による成人認証方式の導入もご検討されてはいかがでしょうか。

ちなみにGenRock店長は、松村さんの代理店でも何でもありませんので、お問合せいただいてもお応えできません。悪しからず。

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